2010/6/25 金曜日

太陽光発電パネルで雨漏りが問題に

Filed under: 太陽光発電,家づくりアドバイザー友井 — nojima @ 11:43:40

こんにちは、友井です。

日本、勝ちました!!

早起きして観戦したかいがありました。

これで、ベスト16ですね。

次は南米の強豪国、パラグアイ戦です。

ニッポン、ガンバレ\(^-^)/

 

最近、急速に普及してきている太陽光発電パネルについて

気になる記事を見つけたので紹介したいと思います。(日経ホームビルダー2010.7より)

 

「太陽光発電パネルで、雨漏りが問題に」

 

住宅用太陽光発電の急速な普及で、

発電パネル設置工事の施工品質のばらつきという問題が表面化してきた。

ずさんな工事で屋根材が傷付き、

雨漏りなどを引き起こすトラブルが増え始めている。

thumb_500_KP100622s-amamori1.jpg

上に掲載したのは、

太陽光発電パネルの設置に伴う雨漏りの典型例を

国土交通省がイラスト化したものだ。

「パネルを載せた架台は、垂木か、垂木に取り付けた補強板などに固定すべきだ。

しかし、このイラストのように架台を留めるビスが

垂木などから外れて野地板を貫通している場合がある。

ビスが不安定な状態にあるとシーリングを施しても切れやすく、雨漏りを招く」。

同省住宅生産課課長補佐の豊嶋太朗さんは、こう説明する。

 

今後、このような雨漏りは増える恐れがあると国交省は危機感を抱く。

その根拠の一つが、財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターのデータだ。

 

急増する消費者相談

 

同センターの住宅相談窓口が

2009年4月1日から10月末までに受けた

太陽光発電関連の相談の件数は、全相談件数の0.7%だった。

この割合が、09年11月~2010年5月14日では1.2%に上昇。

発電パネルの施工が原因と思われる不具合の相談も寄せられている。

 

「太陽光発電パネル設置の施工をめぐるトラブル相談の事例」

野地板を貫通したビスまわりから雨漏り
築20年で太陽光発電パネル付きの木造住宅を2007年に購入。
最近、屋根からの雨漏りに気付いた。
近所のリフォーム事業者の調べでは、
架台のビスが野地板を貫通したところから漏れていた。
リフォーム事業者に
「本来、架台は垂木に固定すべきもの」と言われた。
今後、台風、地震の際にパネルが落下したら困る。
どうすればよいか。
(住宅リフォーム・紛争処理支援センターの資料から抜粋したうえで要約)
  

 

設置工事中の瓦の補修が不適切
築40年の木造住宅に太陽光発電パネルを設置すると雨漏りが発生。
設置の当事者ではない屋根工事会社に調べてもらうと、
設置工事中の瓦の補修が不適切だった。
また「設置場所が軒どいに近すぎる。30cm離すべきだ」とも指摘された。
設置の当事者に雨漏りの補修と設置のやり直しを要求したい。
認められるだろうか。
(住宅リフォーム・紛争処理支援センターの資料から抜粋したうえで要約)
  

 

メーカーは施工ミスに責任を負わない
2002年に住宅を新築。
入居の約8カ月後に太陽光発電パネルを設置した。
09年に雨漏りが発生。
パネル設置の際に、屋根の防水部材が傷付けられたようだった。
しかし設置工事会社は既に倒産。
パネルのメーカーは、機器の不具合に関しては保証するが、
施工については責任がないといっている。何とかならないか。
(住宅リフォーム・紛争処理支援センターの資料から抜粋したうえで要約)
例えば、築20年で太陽光発電パネル付きの木造住宅を2007年に購入した消費者は、
前ページのイラストのように
野地板を貫通したビスが原因の雨漏りに見舞われた。
このようなビスの留め方ではパネルの設置状態も心もとない。
この消費者は「台風、地震の際に落下してきても困る」と、
住宅相談窓口に不安を訴えた。

かねてから、太陽光発電パネルのずさんな設置による

雨漏りの問題化を指摘してきた工務店経営者もいる。

大和工務店(東京都江戸川区)会長の後関和之さんだ。

 

後関さんの指摘は次のような経験に基づいている。

かつて引き渡し後、

住まい手が同社に相談せずにテレビのアンテナ設置を手配した住宅があった。

後で屋根材に、アンテナ工事の作業員が踏んだためと思われる亀裂が見付かったという。「

アンテナ工事の作業員には屋根の素人がいると実感した。

太陽光発電パネルの設置でも同じことが起こるのではないか」(後関さん)。

 

需要が急拡大している太陽光発電パネルの設置工事には、

様々な業界からの参入者がある。

いずれもパネルメーカーが実施する登録施工店向けの研修(ID研修)を受ける。

 

この研修について、工事関係者などからは、

「座学中心で実務的でない」

「設置される建物側への配慮が不足している」

と懸念する声も上がっている。

このように、パネルの設置工事について

消費者や住宅業界などから不安の声が上がっているのを受けて、国交省が動いた。

 

国交省が設置基準作成

 

国交省は屋根材を傷めるような太陽光発電パネルの設置工事をなくすことを狙って、

既存住宅向けの設置工事の施工・検査基準をつくり、2010年5月17日に発表した。

 

 

パネルを設置する施工者が、

各住宅瑕疵担保責任保険法人の運営する

リフォーム瑕疵保険に加入する場合に守るべき基準という位置付けだ。

法規ではないが、「保険に加入しない施工者にも参考にしてもらいたい」と同省の豊嶋さんは話す。

 

基準作成には学識経験者のほか、

大和工務店の後関さんなど住宅業界の関係者も参加した。

 

 thumb_300_KP100622s-amamori2.jpg

 

内容の一部の要旨を上の囲みにまとめた。

「当たり前の内容だと思う人もいるかもしれないが、

当たり前のことができていない人がいるのも現実。

今後、これがたたき台になって、より良い基準ができればよい」。

豊嶋さんはこのように話している。

thumb_300_KP100622s-amamori3.jpg日本PVプランナー育成協会が新設した太陽光発電パネルの施工教育施設の様子

(以上、日経ホームビルダーより)

 

会社の規模の大小にかかわらず、

家づくりの原点は、施工能力であると思います。

どんなに素晴らしい工法であっても、

それをしっかりと施工する能力がなければ、

良い建物はできません。

ビジネスだけで、家づくりをしているのか、

地域の家守りとして、建築が好きで家づくりをしているのか、

施工会社を選ぶ際には、

価格だけではなく、その会社の家づくりに対する考え方も

大切な要素であると改めて考えさせられて記事でした。

それと同時に、

いつもいい仕事をしてくださる野島建設の職人さんに、

改めて尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

いつもありがとうございます。

.jpg友井

 

2010/6/24 木曜日

新商品リフォームフェアのお知らせ

こんにちは、友井です。

W杯、盛り上がってきましたね。

約半分のチームが1次リーグ突破を決めました。

前回準優勝のフランスが、1勝もできずに1次リーグ敗退が決まりました。

どんなに素晴らしい選手が集まっても、

それがチームとして機能しなければ勝つことができないということでしょうか。

日本は、個人レベルではヨーロッパや南米の選手に比べると、

見劣りしてしまいますが、

岡田監督のもと、チームとしてはしっかりと機能しているように思います。

明日の午前3時30分、

1次リーグ突破をかけたデンマーク戦が始まります。

ガンバレ、ニッポン!!!

 

さてさて、

最近のブログは、リフォーム関係の内容でお届けしてきましたが、

「百聞は一見に如かず」ということで、

リフォームフェアの告知をいたします。 

今週の土曜日、6/26のAM10:00~PM5:00に

INAXの富山ショールームにて、

「新商品リフォームフェア」が開催されます。

 img-624115710-0001.jpg

 

キッチン、トイレ、ユニットバスなどの水回り設備を見ることができます。

INAXさんの商品の特徴として、

毎日のお掃除がしやすくなる機能に力を入れているようです。 

 

ぜひ、この機会に現物をご覧になって

リフォームする際のご参考にしてくださいね。

会場の地図はこちら

.jpg友井

2010/6/17 木曜日

動きの要所に手すり

こんにちは、友井です。

今週は、世の中W杯一色でしたね。

昨日は、優勝候補と言われているスペインが

スイスに敗れるという番狂わせがありました。

 

1回勝負のスポーツの世界では、

必ずしも前評判通りにはいかないということですね。

日本は19日のオランダ戦、

勝ち点を得られれば、予選リーグ通過がかなり近づきます。

カメルーン戦での勢いで、

オランダ戦も頑張ってほしいです。

 

今回で最後になります。

「水まわりのバリアフリー 浴室編」の3回目は、

「動きの要所に手すり」をお伝えいたします。(日経ホームビルダー2008.4参照)

 

手すりを設置するときには、

いくつか押さえておきたい注意点があります。

bath_04.jpg

 

まず1つ目は、

各動作のポイントに手すりを設置してください。

浴槽の縁のまたぎ、

浴槽内での立ち座りは

優先度の高いポイントです。

このほか、洗い場での移動や

脱衣室からの出入りに関する場所にも支えとなるものがあればいいでしょう。

 

最近では、

シャワーのスライドバーと手すりを兼用にした製品もあります。

bath_01_1.jpg

しかし、従来のもので、

同じ形でも手すりを兼ねていないスライドバーもあります。

その場合、体重をかけると壊れる危険性があるので注意が必要です。

 

2つ目は、

手すりには浴室用の製品と、

それ以外の製品とに分かれている場合があることです。

見た目の違いはありませんが、

浴室用の手すりは、ぬれた手で触っても滑りにくいように仕上げてあります。

違いを知っておくことも大切ですね。

 

今回で、しばらくお伝えしてきました

水まわりのバリアフリーの注意点は終わりです。

言葉で言ってしまえば簡単なバリアフリーですが、

意外と注意する点はたくさんあります。

工事してもらう業者選びさえ間違えなければ、

より気持ちよく暮らせる住まいづくりができます。

今後も、

家づくりをお考えの皆さんのお役にたてる情報を発信していきますので、

よろしくお願いします。

.jpg友井

2010/6/15 火曜日

浴槽の縁を握りやすく

おはようございます、友井です。

 

勝ちました!!! 

岡田ジャパン!

前評判はあまりよくありませんでしたが、

それを覆す、見事な勝利!!!

本番前なら、負けたっていいんです。

結果が出れば、

本番前の勝てなかった試合が、いい調整になったって言えますからね。

次の試合も、

がんばれ、日本!!!

 

朝からテンションが上がったところで、

昨日のブログの続きです。 

水まわりのバリアフリー 浴室編」の2回目は、

「浴槽の縁を握りやすく」をお伝えします。

(日経ホームビルダー2008.4参照)

 

bath_01_2.jpg

浴室での「またぎ」とは、

浴槽の縁を越える動作のことです。

 

bath_03.jpg

 片足を上げて、

残りの足で踏ん張る。

子どもや、高齢者はバランスを崩しやすい動作です。

その際の助けとなるものとして、

手すりのほかに、浴槽の縁も見逃せません。

 

小さな子の体を洗っているときの体の支えにさせたり、

掃除のときにちょっと握ったりと、

意外と無意識に、浴槽の縁を使っているものです。

こうした動作を考慮すると、

浴槽の縁は握りやすいものを選んだほうがいいと言えます。

 

浴槽の縁まわりの幅をタイルで厚く仕上げると、

見栄えは確かにいいのですが、

またぐ、座ると言った動作はしにくくなります。

若くて健康な時には大丈夫でも、

将来体力がなくなったときに問題になる可能性がありますので、注意が必要です。

 

また、浴槽の縁の高さや、

洗い場と浴槽の床面の高さの差も、

またぎに伴う不安感を左右します。

浴槽の縁は、もちろん低い方が

足の出し入れはしやすいのですが、

洗い場と浴槽の床面高さの差が大きすぎても

動作は不安定になります。

 

浴槽の縁は洗い場の床から40~45cmに収めるのが適当です。

大浴場のように、

洗い場から立ち上がりなしで浴槽を埋め込んだ浴室にするときには、

足がかりとなる段を浴槽内に設けるようにしましょう。

 

浴室のリフォームをご相談はこちらまで。

お見積は無料ですので、気軽にご相談ください。

TOTO、INAXなど各種メーカーのカタログもご用意できます。

.jpg友井

 

2010/6/14 月曜日

カランの取り付け位置も高くする

こんにちは、友井です。

関東が梅雨入りしましたね。

そのせいもあってか、今日は何だがじめじめした暑さを感じます。

土日は、ありそドームでリフォームフェアがありました。

来てくださった皆さん、どうもありがとうございました。

話題の電気自動車も展示してありましたよ。

584-1.jpg

 エンジンを入れても、

音が全くしませんでした(驚)

 

トイレのバリアフリーの話は前回で一段落したので、

今日から3回にわたって、

浴室のバリアフリーの話をしていきます。(日経ホームビルダー2008.4参照)

 

浴室は、足元がぬれていたりすると滑りやすく、

大変危険です。

立ち座り、またぐなどの動きを伴う場所では、

特に注意が必要です。 

 

bath_01_2.jpg

 

TOTOのUD研究所が、

「浴室を使うときに困っていること」を調査を実施したところ、

立ち座りやまたぎがつらい」と

平均で30%の人が答えたそうです。

30歳代や40歳代に限っても、

27~28%がつらいと答えています。

年齢にかかわらず、立ち座りやまたぎといった動作は

浴室で注意しなければいけないと言えます。

 

「水まわりのバリアフリー 浴室編」の1回目は、

カランの取り付け位置も高くする」のテーマでお届けします。

 

立ち座りには、

バスタブの中で腰を沈めたり立ちあがったりする動作と、

洗い場での動作があります。

 

洗い場でのポイントは、

「ふろイスの高さ」です。

一般的には20~25cmの高さのふろイスが多いですが、

最近では40cmのものも出てきてます。

足の裏を洗う時には、

低いイスの方が体は安定しますが、

立ち座りが楽なのは、

高いイスの方です。

身体の状況にあったものを選んでください。

 

bath_02.jpg 

ただし、座面の高いイスを使うときには

注意が必要です。

イスに合わせて、

カランの位置や、洗面器を置く場所も高くする必要があります。

イスだけ高いと、

お湯を出したり、洗面器を使うときに

かえってつらい姿勢になってしまいます。

 

座面の高いイスを使うのであれば、

壁を壊してカランの位置を高くし、

洗面台の置き台を設置。

洗面器の置き台は、

ふろイスの座面高さから

マイナス50mm~プラス100mmの範囲が

体への負担が少ない高さです。

カランの位置は、

洗面台の置き台から200mm程度上げた高さに

設定するとよいでしょう。

 

bath_01_1.jpg

もし壁を壊す余裕がない場合には、

既存のカランから、

そのまま壁に沿って配管を立ち上げるタイプの商品もあります。

ただし、

こうした商品では熱湯側の配管が熱くなりやすいので、

火傷しないように、表面にゴムを巻くなど

現場での対応が必要です。

 

浴室のリフォームをお考えの方には、

無料でお見積もりいたしますので気軽にご相談ください。

TOTO、INAXなど各種メーカーのカタログもございます。

ご連絡はこちらまで

.jpg友井

2010/6/12 土曜日

側方入りにする利点

こんにちは、友井です。

本日より2日間、魚津ありそドームにて

「電化リフォームフェア」

を開催いたしております。

最新の住宅設備はもちろん、

IH体験コーナーや、光熱費試算コーナーもあります。

リフォームを検討中の方は、

この機会にぜひお越しください。

 

と、お知らせが終わったところで、

水まわりリフォームのアドバイスです。

 

「水まわりのバリアフリー トイレ編」の3回目は、

「側方入りにする利点」

についてお伝えしていきます。

(日経ホームビルダー2008.3参照)

 

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ご家族に、介護な必要な方や、

車いすで生活している方がいらっしゃる場合は、

出入口の位置や、幅にも気をつける必要があります。

 

出入口は、トイレの長辺側、

つまり、便器の側方にあると体の回転が少なくて済みます。

入口が前方にある場合は、

体の向きを180度回転させる必要があります。

 

扉の有効開口寸法との兼ね合いもあります。

住宅性能表示の等級3以上では、

有効開口の寸法を750mm以上としています。

側方に入口があれば、

必要に応じて壁を取り払い、

幅の広い扉に変えることも可能です。

トイレの前にある廊下を活用すれば、

車いすの回転や、横からの介助もしやすいです。

 

既存のトイレを車いす対応に改修しようとしても、

トイレ空間の大きさや向きは簡単には変えられないものです。

新築時にできるだけ側方入口のトイレにしておけば、

将来車いすを使うようになっても、

比較的容易に、対応することができます。

 

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 トイレのバリアフリーを考えるときには、

寝室からトイレまでの経路に対する配慮も必要です。

若い方にはピンと来ないかもしれませんが、

夜中にトイレに行く回数は、50代以上で急増します。

トイレまで移動するための安全確保は欠かせません。

できるだけ寝室の近くにトイレを配置するほか、

将来手すりをつけられるようにする、

足元灯を設置するといったことも考える必要があります。

 

 

 toilet_04.jpg

トイレのオプションもたくさんあります。

必要に応じて選ぶと便利です。

 

普段の生活ではなかなか気づきにくいことを、

造り手の立場からお伝えできるよう、

常に心がけています。

家づくりでお困りのことがあれば、

気軽に声をかけてくださいね。

.jpg友井

 

2010/6/4 金曜日

手洗い器の分離も有功

こんにちは、友井です。

今日の最高気温は26℃でした。

急に暑くなってきましたね。

気象庁の発表によると、

北陸の梅雨入りは6月下旬とのことです。

野島建設の家は、梅雨でも快適ですよ~、

っと少し宣伝させていただいたところで、

引き続き、バリアフリーの基礎知識のお話です。

 

「水まわりのバリアフリー トイレ編」の2回目は、

「手洗い器の分離も有功」

についてお伝えしていきます。

(日経ホームビルダー2008.3参照)

 

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最近は便器の背後にタンクがない、

すっきりとしたデザインの

タンクレストイレの人気が高まっています。。

 

タンクレストイレはデザインだけでなく、

手洗い器を別に設置することにより、 

体への負担を軽減できるメリットもあります。

 

タンクと便器が一体となった従来タイプでは、

手を洗う際に一度振り向き、

便器越しに手を伸ばさなければいけません。

 

若くて健康であれば無理なくできるこの動作が、

高齢者や、体の不自由な人にとっては大きな負担になります。

小さな子どもも、伸びあがって

手を洗わなければいけないので大変です。

 

独立した手洗い器をつければ、

便器から立ち上がった後、

楽な姿勢で手を洗うことができます。

 

トイレのすぐ近くに洗面化粧台があれば、

手洗い器自体が不要になる場合もあります。

プランニングの時に工夫をすることで、

コストも削減できます。

 

小さな手洗い器では、

手を洗う際に水が床にこぼれやすいので、

床材にも気を使う必要があります。

耐水性のあるクッションフロアなどがおススメです。

 

今回はここまでです。

次回は、

「側方入りにする利点」について

お伝えします。

水まわりリフォームのご参考になればうれしいです。

.jpg友井

2010/6/3 木曜日

楽に立てる寸法は60cm

こんにちは、友井です。

6月に入り、ようやく気温も上がってきて、

気持ちのいい天気の日が続いています。

6月と言えば、衣替えの季節ですが、

当社には、もうすでに半袖の社員もいます(笑)。 

 

引き続き、バリアフリーの基礎知識のお話をお伝えしていきます。  

今回からは、

「水まわりのバリアフリー トイレ編」

を3回にわたってお伝えいたします。

(日経ホームビルダー2008.3参照)

 

使いやすいトイレを実現するためには、

空間の寸法が重要な要素になります。

空間の大きさに合わせて、

便器の選び方や配置を考える必要があります

 

第1回目は、「楽に立てる寸法は60cm」をお伝えいたします。

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若くて健康な時には気づきにくいことの1つに、

便器まわりでの立ち座りがあります。

高齢者などの力の入れにくい方は、

様式の腰かけ便器から立ち上がる時に

大きく前傾しやすいのです。

便器の前方に空間の余裕がないと、

すんなりと立ち上がれず

壁に頭をぶつけてしまいます。

 

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品格法)の

住宅性能表示における「高齢者への配慮」の等級3以上では、

便器と前面壁との距離の目安が

50cm以上とされています。

 

しかし、

楽に立ち上がるために深く前傾すること、

身づくろいすることを考えると、

余裕をみて、60cm以上距離をあけたほうが使い勝手がいいと思います。

 

便器の前方に60cm以上のスペースを確保するには、 

一般的な大きさの洋式便器を設置する場合、

トイレの長辺寸法は1400mm弱必要です。

タンクレス便器を設置する場合は、

1250~1300mm程度はみておく必要があります。

 

注意しなくてはいけないのは、 

和式便器から洋式の腰掛け便器に改修する場合です。

既存の和式トイレの大きさは、

狭い場合で約800×1100mm。

一般的な大きさの腰掛便器だと、

前方の空きスペースが足りません。

奥行きが630mm程度のコンパクトタイプや、

角度を45度振って配置するタイプの便器を選ぶ必要があります

 

しかし実際には、

こうした点を配慮せずに便器を選択してしまうケースも少なくありません。

和式からの改修の際、

便器だけを取り換えればいいと考えるのは間違いです。

便器を使う空間の大きさを考慮に入れて、

機器を選ぶことが大切です。

野島建設でリフォームを行う際には、

こういった点にも気を配って、アドバイスさせていただいてます。 

 

次回のブログは、

「手洗い器の分離も有効」

をお伝えいたします。

水まわりリフォームのご参考になればうれしいです。

.jpg友井