水まわりのバリアフリー トイレの手すり編~その3~
こんにちは、友井です。
今回も、水まわりのバリアフリーの基礎知識をお伝えします。
今回は、
トイレの手すり取り付けの注意点その3です。
(一部日経ホームビルダー2008.2より抜粋)
3つ目のよくある間違いは、
最近よくつかわれている棚板の設置場所です。
棚板は単なる飾り棚ではなく、
手すりの役割も兼ねています。
したがって、
横バーと同じ程度の高さに設置するのが基本です。
トイレットペーパーロール(紙巻き器)と一体化した棚の場合は、
トイレットペーパーが使いやすいように、
横バーよりも少し高めに設置するとよいでしょう。
高さなどの数値は、あくまで目安です。
将来のためにつけておく場合は、
一般的な高さを基準にしておけばいいのですが、
体の自由の利かないご家族がいらっしゃる場合は、
その人の体格や、動きに配慮する必要があります。
例えば、片マヒなど
体の動かせる範囲が限定されているケースだと、
その人が使える位置に手すりを取り付けてください。
握力が弱い人であれば、
手すりよりも、面で支える棚の方が安心です。
ただ難しいのは、
トイレ内での動きを本人に聞いても、
なかなか正解が返ってこないことです。
立ち座りの際に
無意識に何かをつかんでいることも多にもかかわらず、
質問すると、
「手すりがなくても大丈夫」という答えが返ってきます。
本人の言うことだけを頼りにせずに、
使い手の動きをできるだけ観察し、
情報収集することが大切です。
介護が必要なご家族の場合には、
担当のケアマネジャーさんに
日常の動きについて聞いてみる方法もあります。
たかが手すりと侮らず、
正しい工事をすることが大切です。
バリアフリーについてのご相談は、
福祉住環境コーディネータのいる
野島建設までご連絡くださいね。
友井
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