2010/6/4 金曜日

手洗い器の分離も有功

こんにちは、友井です。

今日の最高気温は26℃でした。

急に暑くなってきましたね。

気象庁の発表によると、

北陸の梅雨入りは6月下旬とのことです。

野島建設の家は、梅雨でも快適ですよ~、

っと少し宣伝させていただいたところで、

引き続き、バリアフリーの基礎知識のお話です。

 

「水まわりのバリアフリー トイレ編」の2回目は、

「手洗い器の分離も有功」

についてお伝えしていきます。

(日経ホームビルダー2008.3参照)

 

toilet_02_s.jpg

 

最近は便器の背後にタンクがない、

すっきりとしたデザインの

タンクレストイレの人気が高まっています。。

 

タンクレストイレはデザインだけでなく、

手洗い器を別に設置することにより、 

体への負担を軽減できるメリットもあります。

 

タンクと便器が一体となった従来タイプでは、

手を洗う際に一度振り向き、

便器越しに手を伸ばさなければいけません。

 

若くて健康であれば無理なくできるこの動作が、

高齢者や、体の不自由な人にとっては大きな負担になります。

小さな子どもも、伸びあがって

手を洗わなければいけないので大変です。

 

独立した手洗い器をつければ、

便器から立ち上がった後、

楽な姿勢で手を洗うことができます。

 

トイレのすぐ近くに洗面化粧台があれば、

手洗い器自体が不要になる場合もあります。

プランニングの時に工夫をすることで、

コストも削減できます。

 

小さな手洗い器では、

手を洗う際に水が床にこぼれやすいので、

床材にも気を使う必要があります。

耐水性のあるクッションフロアなどがおススメです。

 

今回はここまでです。

次回は、

「側方入りにする利点」について

お伝えします。

水まわりリフォームのご参考になればうれしいです。

.jpg友井

2010/6/3 木曜日

楽に立てる寸法は60cm

こんにちは、友井です。

6月に入り、ようやく気温も上がってきて、

気持ちのいい天気の日が続いています。

6月と言えば、衣替えの季節ですが、

当社には、もうすでに半袖の社員もいます(笑)。 

 

引き続き、バリアフリーの基礎知識のお話をお伝えしていきます。  

今回からは、

「水まわりのバリアフリー トイレ編」

を3回にわたってお伝えいたします。

(日経ホームビルダー2008.3参照)

 

使いやすいトイレを実現するためには、

空間の寸法が重要な要素になります。

空間の大きさに合わせて、

便器の選び方や配置を考える必要があります

 

第1回目は、「楽に立てる寸法は60cm」をお伝えいたします。

toilet_01_s.jpg

 

若くて健康な時には気づきにくいことの1つに、

便器まわりでの立ち座りがあります。

高齢者などの力の入れにくい方は、

様式の腰かけ便器から立ち上がる時に

大きく前傾しやすいのです。

便器の前方に空間の余裕がないと、

すんなりと立ち上がれず

壁に頭をぶつけてしまいます。

 

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品格法)の

住宅性能表示における「高齢者への配慮」の等級3以上では、

便器と前面壁との距離の目安が

50cm以上とされています。

 

しかし、

楽に立ち上がるために深く前傾すること、

身づくろいすることを考えると、

余裕をみて、60cm以上距離をあけたほうが使い勝手がいいと思います。

 

便器の前方に60cm以上のスペースを確保するには、 

一般的な大きさの洋式便器を設置する場合、

トイレの長辺寸法は1400mm弱必要です。

タンクレス便器を設置する場合は、

1250~1300mm程度はみておく必要があります。

 

注意しなくてはいけないのは、 

和式便器から洋式の腰掛け便器に改修する場合です。

既存の和式トイレの大きさは、

狭い場合で約800×1100mm。

一般的な大きさの腰掛便器だと、

前方の空きスペースが足りません。

奥行きが630mm程度のコンパクトタイプや、

角度を45度振って配置するタイプの便器を選ぶ必要があります

 

しかし実際には、

こうした点を配慮せずに便器を選択してしまうケースも少なくありません。

和式からの改修の際、

便器だけを取り換えればいいと考えるのは間違いです。

便器を使う空間の大きさを考慮に入れて、

機器を選ぶことが大切です。

野島建設でリフォームを行う際には、

こういった点にも気を配って、アドバイスさせていただいてます。 

 

次回のブログは、

「手洗い器の分離も有効」

をお伝えいたします。

水まわりリフォームのご参考になればうれしいです。

.jpg友井

2010/5/31 月曜日

水まわりのバリアフリー トイレの手すり編~その3~

こんにちは、友井です。

今回も、水まわりのバリアフリーの基礎知識をお伝えします。 

 

今回は、

トイレの手すり取り付けの注意点その3です。

(一部日経ホームビルダー2008.2より抜粋)

 

3つ目のよくある間違いは、

最近よくつかわれている棚板の設置場所です。

 

img-527175428-0003.jpg

 

棚板は単なる飾り棚ではなく、

手すりの役割も兼ねています。

したがって、

横バーと同じ程度の高さに設置するのが基本です。

 

トイレットペーパーロール(紙巻き器)と一体化した棚の場合は、

トイレットペーパーが使いやすいように、

横バーよりも少し高めに設置するとよいでしょう。

 

高さなどの数値は、あくまで目安です。

将来のためにつけておく場合は、

一般的な高さを基準にしておけばいいのですが、

体の自由の利かないご家族がいらっしゃる場合は、

その人の体格や、動きに配慮する必要があります。

 

例えば、片マヒなど

体の動かせる範囲が限定されているケースだと、

その人が使える位置に手すりを取り付けてください。

握力が弱い人であれば、

手すりよりも、面で支える棚の方が安心です。

 

ただ難しいのは、

トイレ内での動きを本人に聞いても、

なかなか正解が返ってこないことです。

立ち座りの際に

無意識に何かをつかんでいることも多にもかかわらず、

質問すると、

「手すりがなくても大丈夫」という答えが返ってきます。

本人の言うことだけを頼りにせずに、

使い手の動きをできるだけ観察し、

情報収集することが大切です。

介護が必要なご家族の場合には、

担当のケアマネジャーさんに

日常の動きについて聞いてみる方法もあります。

 

たかが手すりと侮らず、

正しい工事をすることが大切です。

 

バリアフリーについてのご相談は、

福祉住環境コーディネータのいる

野島建設までご連絡くださいね。

 img-527175428-0004.jpg

.jpg友井

 

2010/5/28 金曜日

水まわりのバリアフリー トイレの手すり編~その2~

こんにちは、友井です。

昨日に引き続き、

バリアフリーの基礎知識についてお伝えしたいと思います。

今日は、

トイレの手すり取り付けの注意点その2です。

(一部日経ホームビルダー2008.2より抜粋)

 

手すりの取り付け方で

よくある間違いの2つ目は、

「下地の受け材がない壁に、そのまま取り付けてしまう」ことです。

img-527175428-0002.jpg

リフォームで手すりを設ける場合に起こしやすい間違いです。

この状態だと、グラグラして不安定です。

手すりは、全体重がかかることもあるので

十分に強度を確保する必要があります。

 

リフォームで壁に手すりを取り付ける場合には、

壁の上から、

補強板を柱の間を渡してビス留めして、

この下地に手すりを固定します。

 

新築の場合であれば、

下地に構造用合板などを入れておけば、

将来手すりを設置したり、

手すりの位置を変えたい時も

柔軟に対応できます。

 

当社では、胴縁などの下地材はしっかりと入れていますが、

ローコストメーカーでは、下地材が入っていない場合もあるそうです。

施工会社を選ぶときには、

こういったことにも気を付けてくださいね。

 

次回は、

トイレの手すり取り付けの注意点その3です。

 

.jpg友井

2010/5/27 木曜日

水まわりのバリアフリー トイレの手すり編~その1~

こんにちは、友井です。

バリアフリー改修が住宅エコポイントの対象になったことなどもあり、

これを機会に、バリアフリー化しようかなと考えている方も多いと思います。 

そこで、今回から数回にわたり、

バリアフリーの基礎知識についてお伝えしたいと思います。

(一部日経ホームビルダー2008.2より抜粋)

 

転倒などの事故が起きやすい水回りは、

安全への配慮が欠かせません。

しかしバリアフリー化の際に、

知識不足から間違いを犯している現場も多いです。

 

今回は、

トイレの手すり取り付けの注意点その1

をお伝えします。

 

安全にトイレを使うために、

手すりは有効な役割を果たします。

 

ただし、取り付け方を間違えてしまうと、

使いにくいばかりか、

狭い室内での動きの邪魔になってしまいます。

よくある間違いを3つ紹介します。

img-527175428-0001.jpg

まず一つは、L字型の手すりの向きです。

便器に座った人に対し、

下側の横バーが

縦ポールの向こう側に伸びるように

設置した例をしばしば見かけますが、

これは向きが逆です。

 

便器まわりの手すりは、

大きく2つの役割を持ちます。

人が立ち座りをするときの手がかりとなること、

便器に座っているときに体を安定させることです。

前者では、おもに縦ポールが機能し、

後者では、おもに横バーが使われます。

横バーは便器の横に設置しないと意味がありません。

手すりの意味を理解していれば、

このような間違いを犯さずに済みます。 

 

残り二つは、

次回のブログでお伝えいたします。

 

当社には、

福祉住環境コーディネーターの資格を持つスタッフも在籍しています。

何かお困りの際には、気軽にご相談くださいね。

.jpg友井tomoi@nojima-k.jp

 

2010/5/24 月曜日

38%、風邪にかかりにくくなりました。

Filed under: 健康住宅,家づくりアドバイザー友井 — nojima @ 10:18:02

こんにちは、友井です。

ここ何日か雨の日が続いていますね。

なんだか梅雨入りした気分なのは、自分だけでしょうか…

 

最近見ていた雑誌に、気になる記事がありましたので

ブログで紹介したいと思います。

 

日経ホームビルダー2010年6月号に、

住宅の断熱性能と、病気の改善の関係について書かれた記事です。

 

5月6日に、健康・省エネシンポジウムが開催され、

そこで建築研究所からあるデータが発表されました。

断熱処理をしていない住宅から、

断熱性能のよい住宅に住み替えた人を対象に、

疾病にかかる割合を調査したところ、

風邪では38%減少するなど

疾病にかかりにくくなっていることを突き止めたそうです。

http://livedoor.blogimg.jp/towa1080/imgs/2/4/24a14c6b.JPG

 

この結果から、

断熱性能のよい住宅では、

疾病で生じる医療費や、休業損失を

一人当たり年間9400円削減できるそうです。

 

当社の住宅も、断熱・気密性能に自信を持っていますし、

実際に立ててくださったお客様から、

「子供の喘息がよくなった」

といったお話はよく伺っていました。

 

建築研究所のデータをみても、

気管支喘息

のどの痛み

せき

アトピー性皮膚炎

肌のかゆみ

の改善率は、一番低い断熱性能でも30%を超えています。

 

近畿大学理工学部教授の岩前篤さんが調査し、

約19,000人からの回答で、

断熱性能のよい住宅が、住まい手の健康に良い影響を与えることが確かになりました。

 

冷暖房費の削減に加え、

病気にかかりにくくなり、医療費も削減できる。

省エネにも、健康にもプラスになる、

断熱性能のよい家をこれからもご提供していきたいと思います。

 

当社の詳しい断熱性能についてはコチラ

.jpg友井

2010/5/17 月曜日

家具・インテリアシミュレーター

こんにちは、友井です。

「新しい家には、新しい家具」ということで、

たいていの方が、新居のイメージに合った家具を新たに購入されます。

 

ただ、

お店で見たときは、良いと思ったのに、

ソファだけ見た時はよいと思ったのに、

自分の家に入れると、何か違う・・・。

こんな経験をされた方は多いと思います。

 

インテリアを構成する要素として、

家具はもちろんそうですが、

床・壁・天井、

窓まわり(カーテン、ブラインド)も、

面積が大きい分、

重要になってきます。

 

そんなとき便利なのが、

家具・インテリアシミュレーター!!!http://www.muji.net/mujilife/simulator/

シンプルで、どんな家にも合わせやすい、

無印良品の家具で、

部屋のコーディネートが楽しめます。

結構ハマりますよ(^-^)

 top.jpg

.jpg友井

 

2010/5/10 月曜日

今が有利な住宅お得制度 その5

こんにちは、友井です。

今が有利な住宅お得情報も、5回目を迎えました。

今回は、「住宅資金にかかる贈与税」についてお話します。

 

家を建てるとき、住宅ローンだけでなく、 

親や祖父母から援助を受ける方もたくさんおられます。 

援助を受ける際には、贈与税がかかります。 

親や祖父母からの贈与では、

相続時に、贈与と相続を合わせて精算する「相続時精算課税」と、

1年ごとに計算する「暦年課税」のいずれかを選べます。

 

相続時精算課税の適用を受ける贈与財産については、

限度額2,500万円の特別控除をうけることができます。

暦年課税の基礎控除額は110万円です。

住宅資金に充てる贈与には、
さらに非課税枠が設けられています。
2010年税制改正では、その非課税枠が拡大されました。

 

対象となるのは、2010年1月1日から2011年末までに行われた贈与で、 

 

非課税枠は、それぞれ2010年が1500万円2011年が1000万円です。

いずれも、

贈与を受ける人の合計所得額が2000万円以下

という要件があります。

ただし、2010年に限って、

所得制限のない500万円の非課税枠を選択することも可能です。

贈与税の非課税特例の概要 

 

国税庁のホームページに、より詳しい情報が載っています。

http://www.nta.go.jp/taxanswer/sozoku/4503.htm

ご家族から、住宅資金の援助を受ける方は、ぜひチェックしてください。

 

.jpg友井

2010/5/6 木曜日

今が有利な住宅お得制度 その4

こんにちは、友井です。

今が有利な住宅お得制度も、今回で4回目となりました。

 

今日は、

「住宅リフォームに関する減税制度」についてお話します。
リフォームも住宅ローン減税の対象になります。
リフォーム減税の種類として、
「省エネリフォーム」
「バリアフリーリフォーム」
「耐震リフォーム」
の3種類があります。
一定の要件を満たしていれば、これらのリフォームをすることで、
「所得税の控除」や「固定資産税の減額」を受けることができます。
省エネリフォームには、専用のローン減税と投資型減税が用意されています。 
省エネリフォームのローン減税は、
一般のローン減税より高い2%の控除率が適用されるのが特徴です。 
ただし、控除期間は5年と短くなります。
また、バリアフリーリフォーム用のローン減税とは併用できますが、
一般のローン減税とは併用できません。 
一方の投資型減税は、耐震・バリアフリーの各投資型減税と併用可能です。
そのほか、固定資産税にも減額措置があります。
参考になるサイトのリンクを貼っておきます。
リフォームのときには、このような制度を賢く利用しましょう。
リフォームについてのご相談はinfo@nojima-k.jpまで。
.jpg友井

2010/4/26 月曜日

今が有利な住宅お得制度 その3

こんにちは、友井です。

今回も、家づくりのお得な制度についてお話いたします。

3回目は、「太陽光発電で使いきれずに余った電力の買い取り」です。

太陽光発電システムでつくった電力のうち、

自宅で消費しなかった分は電力会社に売ることができます。

2009年11月から始まった新制度では、 

買い取り価格が、従来の約2倍に引き上げられました

金額は年度ごとに見直しが行われますが、 

2010年度は2009年度と同様、

設備容量10kW未満の住宅用の場合で48円/kWhです

以後、発電設備に変更がない限り、

契約申し込み時点の価格が10年間固定されます。

北陸電力さんのサイトにも詳しく載っています。

http://www.rikuden.co.jp/taiyoukoukaitori/tanka.html

 

近い将来、家庭で発電した電力をためておける

家庭用の蓄電装置がもっと普及すれば、

電力会社に買い取ってもらう必要もなくなると思います。

今はまだ、家庭用の蓄電装置はコストが高いので、

買い取り制度を上手に利用しましょう。

.jpg友井