2010/5/31 月曜日

水まわりのバリアフリー トイレの手すり編~その3~

こんにちは、友井です。

今回も、水まわりのバリアフリーの基礎知識をお伝えします。 

 

今回は、

トイレの手すり取り付けの注意点その3です。

(一部日経ホームビルダー2008.2より抜粋)

 

3つ目のよくある間違いは、

最近よくつかわれている棚板の設置場所です。

 

img-527175428-0003.jpg

 

棚板は単なる飾り棚ではなく、

手すりの役割も兼ねています。

したがって、

横バーと同じ程度の高さに設置するのが基本です。

 

トイレットペーパーロール(紙巻き器)と一体化した棚の場合は、

トイレットペーパーが使いやすいように、

横バーよりも少し高めに設置するとよいでしょう。

 

高さなどの数値は、あくまで目安です。

将来のためにつけておく場合は、

一般的な高さを基準にしておけばいいのですが、

体の自由の利かないご家族がいらっしゃる場合は、

その人の体格や、動きに配慮する必要があります。

 

例えば、片マヒなど

体の動かせる範囲が限定されているケースだと、

その人が使える位置に手すりを取り付けてください。

握力が弱い人であれば、

手すりよりも、面で支える棚の方が安心です。

 

ただ難しいのは、

トイレ内での動きを本人に聞いても、

なかなか正解が返ってこないことです。

立ち座りの際に

無意識に何かをつかんでいることも多にもかかわらず、

質問すると、

「手すりがなくても大丈夫」という答えが返ってきます。

本人の言うことだけを頼りにせずに、

使い手の動きをできるだけ観察し、

情報収集することが大切です。

介護が必要なご家族の場合には、

担当のケアマネジャーさんに

日常の動きについて聞いてみる方法もあります。

 

たかが手すりと侮らず、

正しい工事をすることが大切です。

 

バリアフリーについてのご相談は、

福祉住環境コーディネータのいる

野島建設までご連絡くださいね。

 img-527175428-0004.jpg

.jpg友井

 

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