2011/2/26 土曜日

地震に強い建物をつくるには

Filed under: 家づくりアドバイザー友井,地震対策 — nojima @ 10:57:11

こんにちは、友井です。

連日の報道により皆様もご存じでしょうが、 

ニュージーランド南島、クライストチャーチ市で

大規模地震が発生しました。

震源地が浅く、

直下型であったため、

多くの建物が倒壊しました。

 

大規模地震が起こるたびに、

建物の強度不足について指摘があります。

今回の地震でも、

倒壊した建物は強度不足が原因であると言われています。

 

地震に強い建物をつくるには、何が必要なのでしょうか?

木造建築物で、柱や梁が太い建物は耐震性が高いと言われますが、

これは正しくありません。

伝統工法や木骨ラーメン構造でない限り、

柱や梁の太さは、ほとんど耐震性に関係ありません。

一般の木造建築物(木造軸組工法・枠組壁工法)では、

耐力壁(耐震壁)の量や配置のバランス、

各部材を金物で正しく緊結されていることで、耐震性を高めます。

柱や梁は、建物自身の重さ(垂直荷重)を受けるのに対して、

耐力壁は、地震や風などの横からの力(水平荷重)に抵抗します。

 

耐力壁とは、                         

軸組み(土台、柱、梁)に、

筋交い(すじかい)や構造用合板などのボード類を

金物でしっかりと固定した壁のことです。           

vol05_img04.jpg

ニュージーランド地震で倒壊してしまったCTVビルも、

耐力壁で囲まれたエレベーター部分は倒壊しませんでした。 

 

しかし、いくら耐力壁があっても 

バランスが悪いとその力を発揮できません。

構造的に強い部分(この場合エレベーターのあった部分)を中心に、

弱い部分が大きく振られることにより、

建物がねじれ倒壊につながりました。

地震に対しては、

耐力壁の量とバランスが重要になります。

vol01_img02.jpg

 

ニュージーランドでは、

今も懸命の救助活動が続けられています。

一人でも多くの方が救出されるよう願っております。

そして、

将来起こるであろう地震に対して、

少しでも被害が少なくなるよう

微力ながらこの仕事を通じて、

建物の耐震化に貢献できればと思います。

 

.jpg友井 裕介